日本的に人権というものを考えると,みんな仲良くとか,いじめ良くないとか,そういうイメージで語られがちです。
ですが,人権という概念,主目的は,みんなに嫌われる存在,自由を,その「みんな(多数派)」から守ることにあります。
信教の自由一つとってみても,国教として保護されている宗教を信じる自由ではなく(そんな自由は憲法に書いていなくても保護される。),異端と言われている宗教を信じる自由なのです。

そして,こういう制度を守るのは,いつ自分が,「少数」になるか解らない以上,合理的であるともいえます。